​「Feathered robe for angel」

垂谷 知明 Tomoaki Tarutani

2021.1.6Wed - 2021.2.12Fri

at H.P.FRANCE WINDOW GALLERY MARUNOUCHI

H.P.FRANCE WINDOW GALLERY MARUNOUCHIより、垂谷知明個展「Feathered robe for angel」開催をご案内申し上げます。

写真や日記から抽出したイメージを組み合わせ、再構築する作品を手がける垂谷知明。

今回ご紹介する“Grains” series(粒シリーズ)は、山や川など自然のかたちと、夢日記に記されたイメージを元に描かれたものが中心 となっています。
増殖する細胞のように小さな粒を一つ一つ描き、それらの粒と呼応させる形で配置されるラメや絵の具を垂らし込む技法によって完成します。描かれた輪郭や小さな粒に合わせて糸のこぎりで丁寧に切り抜かれるなど、工芸的な要素も特徴です。

「はごろもを着る天人は、自由に空中を舞うことができるという。私には、固定した「ものの見方」の間を軽やかに飛び回りたいという 想いがある。」

今回の個展タイトルの着想ともなった展示作品の1つ「始のはごろも」について、垂谷は2016年にこのような文章を残しています。

H.P.FRANCE WINDOW GALLERY MARUNOUCHI 初となる垂谷知明の個展、鮮やかな色使いで描かれた記憶の集積を、この機会にぜひご高覧ください。

Artist statement

はごろもは知っている。暑い時は清流となり、寒い時は火炎となる、蜜を欲すれば木となり、木が燃えれば狼煙となる、天女の下げ髪 は悪魔の嘔吐となり、男女が交える共鳴はうつろう季節となる。

抽象画であるのか具象画であるのか、平面であるのか立体であるの か、現実であるのかファンタジーであるのか、個であるのか全体であるのか――。

むしろ、個であり、全てでありたい。否定であり、肯定でありたい。
そのような私らしい作品とはいったいどのようなものなのか。

禅画は私の1つのモデルであった。しかし、私はそれとは違う軽やかさを表現したいと思った。
つまり、禅画は単色の多色である。沈黙の饒舌である。
私はそれを逆転させよう、自由なファンタジーを展開させよう、と考えた。
多色の単色、饒舌の沈黙である。

繰り返される日々の営み。思わぬ出会い、道ばたの小石との。それらと同様に、夢も幻も、すべては私にふりかかってくる現実である。

すべては流れゆくが、その一粒一粒が、かけがえのない存在であり続ける。

それらすべてが私のなかで結実する。それは一枚の羽衣 となりながら、それ自らのあり方をも飛び越える。それは道元の言葉のようにである。

「水清くして地に徹す、魚行きて魚に似たり、空広くして天に透る、鳥飛んで鳥のごとし」

ー垂谷知明

垂谷 知明 Tomoaki tarutani

1984年京都府舞鶴市生まれ。2007年大阪芸術大学卒業。

作品を通して、「変容」をキータームに、独特な方法で「他者」との交流を試みながら「私とは何か」を問い続けている。主な賞歴に、「グラニフ デザイン アワード2012」(銀賞)、「第11回 大黒屋現代アート公募展」(入選)、「第19回 グラフィック 1_WALL」(ファイナリスト)等、数多くの賞を得ている。 作品は、国内外で展示され、作品の主な収蔵先に、ピゴッツィ・コレクション、香港文化博物館がある。

H.P.FRANCE WINDOW GALLERY MARUNOUCHI

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